オペレータ・ランタイムは、Kubernetesポッドにデプロイされたコンテナで実行され、「ドメイン・リソース」を自動的に管理するプロセスです。 ドメイン・リソースは、WebLogicドメイン構成、WebLogicインストール・イメージ、Kubernetesシークレット、および特定のWebLogicドメインの実行に必要なその他すべてを参照します。 オペレータをインストールおよびチューニングするには、Helmが必要です。
単一のオペレータ・インスタンスは、構成方法に応じて複数のドメインを複数のネームスペースで管理できます。 Kubernetesクラスタは複数のオペレータをホストできますが、ネームスペースごとに1つしかホストできず、2つのオペレータが同じネームスペース内のドメインを管理できません。 オペレータの実行中に、ドメイン・リソースをデプロイ、削除および管理できます。
完全にインストールされ、実行されているWebLogic Kubernetes Operator環境には次のものが含まれます:
オペレータ・ランタイムがドメインを検出すると、まずドメインのWebLogic構成を読み取ってチェックする短期間のKubernetesジョブ("introspector job")を実行してから、ドメインのポッド、サービスおよび潜在的にその他のリソースを生成してデプロイします。 オペレータは、WebLogicクラスタのポッド数を変更するリクエスト、ドメインのドメイン・リソースのステータス・フィールドを更新するリクエストなど、ドメインの変更を監視し、ドメインのネームスペースでドメインのKubernetesイベントを生成します。 オペレータは、ドメインが削除されたことを検出すると、ドメインに関連付けられた実行中のポッドをすべて停止し、そのドメインにデプロイされたリソースを削除します。 オペレータが停止した場合、そのドメインのポッド、サービスなどが実行されたままになりますが、ドメイン・リソースに対する変更は、オペレータが再起動されるまで検出および受け入れられません。
オプションで、Elastic Stack (以前はELKスタックと呼ばれていたElasticsearch、LogstashおよびKibanaの後に)を使用して、オペレータとそのログをモニターできます。 例については、オペレータElastic Stackサンプルを参照してください。
上級ユーザーの場合、オペレータはオプションのRESTサーバーを提供します。このサーバーは、オペレータが管理するWebLogicドメインおよびクラスタのリストを取得し、スケーリング操作を開始するための代替メソッドとして使用できます(Kubernetes APIまたはKubernetesコマンドラインを使用してそのような操作を直接実行するのではなく)。 オペレータ「RESTサービス」を参照してください。
参照:
オペレータのインストール、監視するネームスペースの設定、監視対象のネームスペースへのドメイン・リソースのデプロイおよびオペレータのアンインストールの例は、「クイック・スタート」を参照してください。
Kubernetesクラスタには複数のオペレータが存在する場合があり、その場合は、これらのオペレータによって管理されるネームスペースが重複しないようにする必要があります。 ネームスペースは最大で1つのオペレータで管理できます。 また、複数のオペレータを特定のネームスペースにデプロイすることはできません。 「よくある間違いと解決策」を参照してください。