通常、デフォルト構成は一般的な用途に適しています。 ただし、デフォルト値が不十分な場合には、通常とは異なるユース・ケースに対して次の環境変数が提供されます。
WLSIMG_BLDDIR
- ビルド・プロセス中に、イメージ・ツールはDockerコンテキスト・ディレクトリを作成します。このディレクトリでは、Dockerfileを作成し、コンテナ・イメージ・ビルドに必要なファイルをコピーします。 この変数を別のディレクトリに設定すると、ユーザーのホーム・ディレクトリのデフォルトがDockerコンテキスト・ディレクトリの親フォルダとしてオーバーライドされます。 WLSIMG_BUILDER
- コマンドライン引数--builder
のかわりに、この変数を使用して、Dockerfileを処理するツールをオーバーライドできます(docker
やpodman
など)。 指定された値は、実行可能ファイルのフルパスである必要があります。 たとえば、WLSIMG_BUILDER="/usr/bin/docker"
です。 WLSIMG_CACHEDIR
- Image Toolがパッチをダウンロードすると、それらのパッチがキャッシュ・ディレクトリに保存されます。 この変数を別のディレクトリに設定すると、ユーザーのホーム・ディレクトリ内のcache
フォルダのデフォルトがオーバーライドされます。 WLSIMG_OS_PACKAGES
- WebLogic Kubernetes Toolkitに必要なパッケージおよびライブラリがいくつかあります。 ビルド時に含まれるデフォルト・パッケージは、gzip tar unzip libaio libnsl jq findutils diffutils
です。 これらのライブラリの名前は、使用するLinuxディストリビューションまたはOSのバージョンによって異なる場合があります。 この環境変数で指定する値は、デフォルトのパッケージ・リストのかわりに使用されます。